現代人の「あせ」

体温が上昇すると、体温を下げるべく皮膚表面から水分を蒸散させるために、血液中の
水分が汗腺に送り込まれます。これが本来の「汗」です。汗はわずかな塩分を含んでおり
皮膚表面を弱酸性に保ち、皮膚の常在菌が繁殖するのを最低限に抑えてくれます。
しかし、汗腺の働きが低下すると、汗はベタベタしていて蒸発しにくいため、体温調節が
スムーズにいきません。皮膚表面はアルカリ性にかたむき、常在菌などの雑菌が繁殖
して活発になり、汗のニオイが強くなってしまいます。
現代人がかくほとんどの汗は、この「汗」です。運動不足をはじめとして汗をかく習慣がな
いことが、汗腺機能の低下を招きます。さらに、肉中心の食生活、生活環境や人間関係
におけるストレスなども、汗の質を低下させる原因となります。とくに、日ごろ汗をあまり
かかない人の汗腺には老廃物や角質がたまりやすく、いざ汗をかいたときにこれらの不
純物も一緒に排泄され、ベタベタした汗になるのです。不安や緊張によって起こる精神
性発汗でも、突発的に大量の汗をかくため、悪い汗になってしまいます。


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お客様ご相談係  林 義保