作務衣と甚平

禅門では掃除や採薪などの日々の業務を作務と呼ぶそうですが、この時に着用
する作業着を作務衣と称したことが、和服『作務衣』のルーツだと言われています。
今のように上衣とズボンが分けられたのは比較的最近のようで、当初は長作務衣
という、作務衣の上衣が膝くらいまである衣が一般的だったようです。お寺様の着
られる改良衣をイメージすると良いかも知れませんね。
一方甚平は、下町の人々が日常着用する衣服として作られました。
ルーツこそ違うものの、機能性に優れた作業服が、さまざまなファッション性を取り
込むことで進化しつづける様は、まさに日本産ジーンズとも呼べるでしょう。
作務衣には、通常の着物とは異なり、良い意味での自由さがあります。
「こういう場で着なければいけいない」「こういう着方をしてはいけない」といった縛り
がありません。「値が高い」という先入観で和服から遠ざかっている若年層にとって
もリーズナブル。また素材も多く、四季に合わせて様々な肌触りを愉しむ事ができます。
作務衣は袖や股下が長いから、判断できますが、見た目も雰囲気も、
大きく変わらないものです作務衣のほうが藍染めのものが多く、より
日本らしさをかもし出しているように思います。



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お客様ご相談係  林 義保