衣類のわるもの「カビ」

カビは汚れていなくても発生します。
カビ(黴)は俗称です。菌類や微生物の集落のことを一般的にカビと言います。
カビは日常的に空気中に浮遊しています。ほとんどのカビ菌類は、温度20℃〜
30℃、湿度70%以上、酸素、栄養(タンパク、植物繊維など)の条件が整えば、
どんなところでも活発に繁殖するといわれています。
カビは栄養になる毛繊維や綿繊維などを酵素を出して分解し養分として吸収し
て成長しますから、ポリ袋を掛けたままなど湿気のたまりやすい状態にしてお
けば,クリーニング後であろうと、繁殖し生地を破れやすくしたり、穴あき事
故になったりする場合もあります。生活環境の中で、綿製品などに発生しやす
いカビによる繊維製品には脱色、着色、損傷といった現象を引き起こします。
カビ菌が成長するそのメカニズムは解明されてないようです。また、カビ菌は
多様な固有の色素を発するため、これが繊維に固着してしまう場合に、黒や黄
の着色となります。損傷については、カどの成長が進行することによって、カ
ビ菌が作り出す酵素によって,植物系繊維素の分解吸収が進み繊維の脆化切断
に至ることによります。カビは、一定の湿度と温度などの環境によって、特に
植物系繊維に発生しやすく、菌糸の成長と共に染料を分解したり、自身の色素
を定着させたりします。この斑点状の変色は、カビ菌による染料の酸化分解作
用によるものと判定されます。
これを防ぐためには、保管上の問題として、クローゼットや洋服、和タンスの
中はカビの好物「湿気」がたまりやすいです。通気性の良い状態での保管と、
定期的な虫干しが必要です。また「無酸素状態にする」「湿度、温度を低く保つ」
「クリーニングする」ことをおすすめします。
お気に入りの衣類ですからしっかり管理保管すれば、お気に入りの衣類もあな
たの「美」を応援します。



クリーニングの洗濯急便 西尾

お客様ご相談係  林 義保